狩猟免許

【徹底解説】狩猟免許試験一発合格に向けて「予備講習会」を必ず受講すべき理由

  • 今年狩猟免許試験を受験する予定なんだけど・・・
  • 猟免許試験をうけたいけど予備講習会ってなんだろう?
  • 予備講習会は受講必須なの?

狩猟免許試験をうける多くのかたが試験対策としてまず何をから手をつけようか悩んでいます。また狩猟免許試験の情報が多すぎて、予備講習会のとはなにかいまいちよく分からないという方も多いようです。

私は予備講習会を受講したうえで狩猟免許試験に一発合格し、今年度から狩猟デビューしています。

そこでこの記事では、狩猟免許の概要を説明したうえで、予備講習会の詳細と必ず受講すべき理由を解説します。この記事を読めば「ゼロから狩猟免許試験を勉強する方が予備講習会を必ず受講すべき理由」がわかります。

狩猟免許試験一発合格を目指している方はぜひ最後までごらんください。

この記事の結論

狩猟免許試験の問題は、予備講習会で学ぶ内容から出題されるため、一発合格を目指す方は講習会受講必須です!

 

予備講習会を必ず受講すべき理由

まずはじめに、この記事の結論をお伝えします。予備講習会を必ず受講すべき理由は以下の4点です。

予備講習会を必ず受講すべき理由

  1. 狩猟試験テキスト・例題集を購入できる
  2. 知識試験(筆記試験)の出題範囲と傾向がわかる
  3. 本番同様の鳥獣判別試験対策ができる
  4. 猟具を実際に使用した技能試験対策ができる

狩猟免許試験で問われる3科目

そもそも狩猟免許試験は、知識試験、適正試験、技能試験(鳥獣判別試験含む)の3科目あります。

知識試験では猟具毎の構造や取扱い、鳥獣の形態や生態などについて、選択式の筆記試験をおこないます。適正試験では視力、聴力、四肢の屈伸などの運動能力を試験。さいごに技能試験では、受験する猟具の操作方法や鳥獣判別について実技試験がおこなわれます。

予備講習では、知識試験と技能試験について合格レベルに達するよう講義がおこなわれます。

試験科目 試験内容 対策方法
知識試験 三者択一の筆記試験 予備講習会で対策可能
適正試験 視力、聴力、四肢の屈伸 基準を満たせば合格
技能試験 猟具の操作実演、鳥獣判別 予備講習会で対策可能

適正試験は視力や聴力の試験ですので、基準を満たせば必ず合格できます。視力や聴力の矯正があるかたは、眼鏡や補聴器を忘れずにもっていきましょう。

狩猟試験テキストと例題集を購入できる

猟試験テキスト(狩猟読本)と例題集は、狩猟免許に合格する上で必須となる教材です。特に知識試験の問題は、多くが例題集から出題されるため、必ず一度は解いてください。

予備講習会の講義ではテキストと例題集を使うため、当日購入できます。価格はテキスト、例題集それぞれ1,650円ですが、都道府県によっては無償提供されます。

当日購入意外にも地元の猟友会から購入できますが、Amazonや楽天といったネット販売はしていません。当日購入が得策です。

知識試験(筆記試験)の出題範囲と傾向がわかる

狩猟免許試験では、知識試験とよばれる三者択一の筆記試験があります。問題数は30問、出題範囲は狩猟関連法令、猟具知識、鳥獣保護管理の知識、鳥獣関連知識と幅広い。

70%以上が合格ラインであり、知識試験突破には予備講習会を受講したうえで、さらに1週間程度の独学期間が必要です。

予備講習会ではテキストと例題集を活用し、出題頻度の高い項目を重点的に講義してくれます。さらに出題頻度が低い項目は飛ばして講義がおこなわれますので、独学でいちから勉強するよりはるかに効率的です。

■三者択一知識試験出題例

問題 狩猟免許の有効期限について次の記述のうち適切なものはどれか?

 ア 当初は約3年間であり、更新後は5年間。

 イ 当初は約5年間であり、更新後は1年間。

 ウ 当初は約3年間であり、更新後は3年間。

正解 ウ ともに3年間である。

鳥獣判別試験対策ができる

鳥獣判別試験とは技能試験科目のひとつで、狩猟可能な動物の確実な判別が求められます。岩手の試験では、動物のイラストがスライドで映写され、瞬時に狩猟可能な動物か、可能であればその動物の名前を回答します。

予備講習会ではテキストを活用し、狩猟可能な動物の特徴を教えてくれます。さらに本番と同じスライドを使った練習問題を出題してくれるため、十分な試験対策が可能です。

■鳥獣判別試験例

問題 この動物は狩猟鳥獣である。○か×か

正解 ○アナグマ

猟具を実際に使用した技能試験対策ができる

技能試験では、猟具を実際に使用した点検、分解、組立て、架設などを試験官の指示に従い実演します。例えば第一種銃猟免許の技能試験では、模擬銃(実際の重さや構造は実銃と同じだが弾を発射できない銃)を使用した分解と組立て、模擬弾の装填から発泡、団体で行動した場合の取扱方法など、試験官の指示に従い実演します。

予備講習会では、猟友会の方から模範実技が示されるとともに、実技指導をうけることもできます。この際使用する模擬銃やわなは、当日試験で使用するものと同じです。

銃やわなを初めて扱う方がほとんどですので、予備講習会を受講しなければ、技能試験に合格することはほぼ不可能です。

以下の画像は、第一種銃猟免許の技能講習の様子です(私が実際受講した時の様子)。

狩猟免許とは

結論がわかったところで、狩猟免許について簡単に解説します。

狩猟免許は4種類

狩猟をするためには、都道府県毎に実施する狩猟免許試験に合格し、狩猟免許を取得する必要があります。狩猟免許は猟法の種類でわかれており、以下の4種類があります。

  1. 網猟免許     網を使った猟(むそう網、はり網、つき網など)
  2. わな猟免許    わなを使った猟(くくりわな、はこわななど)
  3. 第一種銃猟免許  散弾銃やライフル銃を使った猟
  4. 第二種銃猟免許  空気銃を使った猟

これから狩猟を志すかたは、まず自分がどの猟法で狩猟をおこないたいかをきめましょう。

狩猟免許試験の概要

狩猟免許試験は、上記で説明した猟法別に免許を取得します。例えば、散弾銃を使って猟をしたい方は第一種銃猟免許、わなで猟をおこないたいかたはわな猟免許をそれぞれ取得、複数の免許取得も可能です。

標準的な受験料は5,200円ですが、複数の免許を取得する場合は猟法毎に手数料が発生します。試験日程は都道府県によって異なりますが、5月から12月にかけて複数回実施するケースが多いようです。

なお、前述したように狩猟免許試験は、知識試験、適正試験、技能試験(鳥獣判別試験含む)の3種類の試験があります。

項目 概要
免許種類 4種類(網、わな、第一種銃猟、第二種銃猟)
受験料 1種類につき5,200円、複数受験は猟法毎に発生
試験日程 都道府県によって異なる
試験科目 3科目(知識試験、適正試験、技能試験)

狩猟免許取得までのながれ

狩猟免許取得までのながれは概ね以下の2パターンです。予備講習会が先か、受験申請が先かの違いですが、都道府県によって異なりますので必ず確認してください。

■パターン1
予備講習会受講→ 狩猟免許受験申請→ 狩猟免許試験合格→ 狩猟免状交付

■パターン2
狩猟免許受験申請→ 予備講習会受講→ 狩猟免許試験合格→ 狩猟免状交付

予備講習会の概要

予備講習会は猟友会が主体となり、都道府県毎に開催されます。

開催日程は都道府県によって異なる

開催日程は都道府県によって異なり、多くの場合5月から12月にかけて、複数回にわけて実施されます。例として、令和4年度の岩手県では、7月、8月、12月に開催されました。

開催日程の詳細は、各都道府県のホームページで確認できます。

予備講習会は1日かかる

予備講習会は1日かけておこなわれ、都道府県によっては2日かかる場合もあります。例として岩手県の1日のスケジュールを紹介します。

(参考)岩手県予備講習会での1日のスケジュール

8 :30       受付・集合
9 :00       開会
9 :00〜11:30 知識試験対策(関係法令、鳥獣の保護管理)
11:30〜12:30 技能試験対策(鳥獣判別)
12:30〜13:30 休憩・昼食
13:30〜14:30 知識試験対策(猟具の取り扱い)
14:30〜16:00 技能試験対策(猟具の取り扱い)
16:00〜17:00 模擬テスト
17:00       解散

以下の画像は、第一種銃猟免許の技能講習の様子です(私が実際受講した時の様子)。

費用は無料〜10000円程度と幅広い

費用は都道府県によって異なり、無料〜10,000円程度と幅広く設定されています。

10,000円は高い!と感じまが、一発合格可能な知識と技術を学べます。必ず受講しましょう。

予備講習会は申込開始初日に応募する

予備講習会は応募者多数

予備講習会は、申込み開始初日に応募しましょう!

予備講習会は定員が定められており、定員が埋まると募集は早々に締め切られます。例として令和4年8月に開催された岩手県の予備講習会では、7月19日に応募を開始し、次の日の20日で締切となりました。申込み締め切りは8月2日に設定していましたが、想定より早く枠が埋まったためです。

このように、予備講習会は早期に締切られる場合があるため、申込初日に応募しましょう。

申込方法も都道府県によって異なる

申込方法は都道府県によって異なるため、多くの都府県で採用されている応募方法について記載します。

  1. 各都道府県や猟友会のホームページに掲載されている申込方法を確認
  2. ホームページ上に申込用紙が掲載されているため、ダウンロードし必要事項を記入
  3. 各県の猟友会へ必要書類を郵送、もしくは持参
  4. 後日、申込確定に関する書類が郵送されてくる

さいごに

この記事のまとめ

この記事のまとめ

  1. 予備講習会は、知識試験の出題範囲を最大限絞ってくれる
  2. 技能試験に合格するためには、予備講習会を受講しなければほぼ不可能
  3. 予備講習会で、本番同様の環境で鳥獣判別試験対策ができる
  4. 予備講習会は大人気。申込開始初日に応募してください

2023年狩猟デビューを目指す方のアクションプラン

2023年の狩猟免許情報は、4月以降に都道府県のホームページに掲載され、早ければ5月から試験が開始されます。2023年から狩猟を始めたい方は、この記事を読んだ今から行動をおこしましょう。

これから起こすべきアクションプランを以下に記載します。

  1. まずは自分がどの猟法で狩猟をおこないたいか明確にする
  2. 鉄砲での狩猟を目指す方は、別途「鉄砲所持許可」の取得を目指す
  3. 自分の都道府県ホームページを確認し、狩猟の予備知識を習得する
  4. おすすめ狩猟関連本をよみ、狩猟免許について知識を蓄える

狩猟免許を勉強するためにおすすめの一冊

私は以下の本を読み、狩猟に関して勉強しました。ぜひ参考にしてください。